最近では宗教にとらわれない自由葬が人気です。中でも好まれるのが音楽葬で、故人が生前好きだった曲を流し、送ってあげるという葬儀です。しかしこのとき、気になるのが権利関係の問題ではないでしょうか。50年以上前の曲やクラシック曲だったら権利が切れているので問題はないですが、最近のポップスなどだとまだ権利は消滅していません。
しかし、葬儀場によっては協会と楽曲の使用契約を結んでいるところも増えてきました。遺族が使用料として新たにお金を出さなくても、葬祭場側が支払うということになります。もちろん、まだまだそういった契約は主流ではないため、どうしても楽曲を流したい場合には、事前に可能な葬祭場を選んでおくことが必要です。
もし自宅で式を行うなら、利益は発生せず営利目的ではないので、「個人で楽しむ範囲」に含まれます。したがって使用料は払わずに済みます。他にも生演奏で行う式も人気ですが、やはり費用が多くかかります。故人が生前に「どうしても生演奏で送ってほしい」と言っていたなどの場合は、できる範囲で業者に相談するといいでしょう。
生演奏の場合でも、権利が消滅していない楽曲は使用料が発生するので、葬祭場にも相談する必要があります。